column
コラム
YouTube活動の裏側やノウハウについて語ってみる
太鼓系YouTuber(?)として、動画投稿を始めて7年が経ちます。
投稿を始めたころは有名になりたいとか、お金が欲しいといった野心、野望はなく、ただただ数字が伸びていくのが面白くて気付いたら登録者数万規模のチャンネルになっていました。
多くの方にYouTube経由で『Minamitori』を認知してもらったと思いますし、たまには振り返るのもいいかなと思ったので、今回はどこでも話したことのないYouTube活動の裏側や実態、自分なりの戦略について、棘のある内容も交えながら書き殴っていこうと思います。
【太鼓系YouTuberとしてのはじまり】
チャンネル自体は2016年から開設しており、2018年あたりまでは日常の中で出た記録(全良動画)を無編集でアップする、いわゆる日記帳みたいな使い方をしていました。
再生数はそこそこ強い曲の全良動画で1000〜3000回あたり。
太鼓の達人YouTube市場は当時、無編集のプレイ動画が大半を占めていて、すごい記録の動画でも天井は数万再生といったイメージです(伝説的な記録で数十万とか)。
今の時代に比べて遊戯人口が少ないことも1つの要因で、一部の凄腕プレイヤーの動画にアクセスが集中するような構図になっていた気もしますね。
【編集に手を出そうと思ったきっかけ】
2018年末あたりに遡ります。
「太鼓系YouTuber」というワードがTwitterで目に留まり、昔から一緒に太鼓を叩いていた地元の太鼓友達が太鼓系YouTuberとして活動していると小耳に挟み「え、あいつが?ww」みたいなノリでチャンネルを覗きに行きました。
結論、とんでもない衝撃を受けました。今までに見たこともない「実況」や「検証系」の動画で数十万~数百万の再生数を平気で叩き出していたことに。
唖然としつつ、同時に「記録自体は俺のほうが凄いのに、全然伸びていないの悔しいな」とも思いました。
後述しますが、「太鼓の実力はあるのに再生数が伸びない」ことには明確なロジックがあります。当時のMinamitori少年はそれを知らなかったのです。
「あいつらが再生数取れているのに、なんで俺は…」
この劣等感と向き合っていくことが、今振り返れば僕の太鼓系YouTuberとしての始まりでした。
【太鼓YouTuberの実態】
かなりエグい話もあえて盛り込みます。
「実態」と聞いて真っ先に気になるのがお金の部分だと思います。切っても切れない内容なので赤裸々に話してみます。
結論: 儲からない、場合によっては余裕で赤字
なぜかと言えば、「太鼓の達人」自体が世の中全体で見れば非常に狭い世界、コンテンツだからです。
極端な話ですが、プロ野球のファン人口は全世界で約5億人らしいです。
この中の1%、500万人が100円ずつ払えば、それだけで5憶の売上。
0.01%の5万人が100円ずつ払っても500万円の売上。
熱狂的なファンの存在を考慮すれば実際の金額はずっと大きいものになるでしょう。
太鼓の達人はどうでしょうか?遊戯人口は右肩上がりだろうけど、日常的に関心を持って動画を視聴する「ガチ勢」の層は数万人ほどです。
この時点で「太鼓の達人」に特化した動画をアップしていれば、再生数の天井が必然的に数万に落ち着くことは容易に予測できます。
全部が全部の動画に関心を持つわけでもないので、平均再生数は数千~1万に収束。
そしてどうでしょう?1再生=1円ではありません。詳しくは言えませんが、単価は思っている以上にずっと低いです。
さらに、投稿者は増え続けて、競争は年々激しくなっている。
さらに…ああもういいや、とにかく、儲かりはしません。
伝えたいことは、太鼓系YouTuberとして「生計を立てる」ことを考えている人がいたら、やめろとは言わないけど慎重に、冷静に考えてほしいです。
個人的には、友達との楽しい時間や自身の嬉しかった記録を思い出として残す。それくらいの距離感が健全だと思っています。
ネガキャン全開みたいになったけどいいこともたくさんあります、学生のうちに編集に触れていれば、ITスキルの向上になるし
「どうすれば数字を伸ばせるか」を考える過程は、マーケティングの勉強に直結します。
長い目で見て本を読んだり解説動画を見るだけよりずっと効率がいいし、変なセミナーやスクールで大金を溶かすことを考えればおつりがもらえるくらいだと思います。
【Minamitoriチャンネル、活動の裏側】
基本はすべて1人で行っています。
Minamitoriチャンネルはゲストの方々に多く出演していただいていますので、正確には1人だけでは完結しませんが
企画立案、撮影、編集、アップ、その他雑用を行う中で、僕以外に携わっているスタッフはいません。
失敗は自分のせい、成功は自分のおかげ、と言い訳ができない純度100%の状況なので気は楽です。
撮影は週末にまとめて、編集は平日仕事終わりの2~3時間で行っていて
最近は横動画(通常の動画)を月イチで、ショート動画を月10本上げることを目標に進めています。
動画投稿を始めたころはまだ学生だったので、ゲーセンに行く頻度も編集に費やせる時間も非常に多く
そこでかなりの密度で動画制作をしていました。
右も左も分からない状況で再生数がなかな伸びず、鳴かず飛ばずの時期もありましたが
その時期に高速で「撮影→編集→アップ→数字の検証(振り返り)」のサイクル(PDCAって言うんだっけこういうの)を回せたので
そこでの蓄積が今の動画制作にかなり役立っています。
【太鼓系YouTuberとして活動するにあたり必要なモノや心構え】
全てを事細かに書くと長すぎるので、圧縮してお伝えします。
まず「YouTuberになる」と聞くと、お金を貯めて高スペックのパソコンを買って、編集ソフトの使い方を勉強して、喋り方を練習して…
このように考える場合が多いですが、僕はあまりこの流れをおすすめしません。
「必要なものはあとから回収することにして、速攻で動画を1本上げてみる」
このスピード感が非常に大事です。
具体的な話に移ると、YouTubeに動画をアップするためにはGoogleアカウントを作れればそれで第1歩はクリア
撮影はお手持ちのスマートフォンで、もしスマホがなければ友達に撮ってもらう
編集ソフトがない?iphone標準装備のiMovieで最初は十分
ネット環境がないからアップできない?お近くのフリーwi-fiスポットへ
ここまでに何か新規で投資したお金は0円です(自分の体を動かしたコストは除く)
厳しいことを言うようだけれど、この段階で「自分は何も持っていないからできない…」と考えるようでは
気持ちの問題として再生数を取ることはまずできません。最初は泥臭く粘ることが大事です。
少しステップアップして、パソコンで動画編集を始めよう!となったとします(ここが大きな壁)
ストレスなく、効率よく編集するための最低スぺックは以下の通り(windows基準)
・intel Core i7 (第13世代以降)
・メモリ16GB (できれば32GB)
・SSD 512GB以上
・GPU RTX3060以上
わけわからん英語と数字が並んでいますが、数字が大きいほどスペックがいい、という認識で構いません。
上記でだいたい20~30万円くらいでしょうか。
周辺機器(マウス、キーボード、スピーカー)はケチって問題ありませんが
PC本体は絶対にケチれないのでこれくらいの値段がかかると思ってください。
数十万なんかポンと出せるわけねぇだろ!バイト何か月分だよ!!
ごもっともです、月のバイト代が5万円だとして、これだとPC購入に半年かかってしまいます
当時のMinamitoriも同じ壁にぶち当たりました。(なんせ金使いが荒くて貯金とかほぼなかった)
しかも性格的に「今すぐやりたいんだよ!!」といったせっかちぶりで
いろいろ考えたところ「ローン購入」という方法に辿り着きました。
なるほど、これならモノがすぐ手に入って今すぐ編集を始められるし、支払いは分割で先延ばしにできる
一番大きなメリットは、今すぐ編集を始められることで、半年間で得られるスキルや機会の損失が防げることですね。
変化が激しく右肩上がりに参入者が増えるYouTube市場では、1日も早く参入できたほうが有利なので。
【動画制作で一番大切なこと】
自分の作りたい動画を作るなら、何も言うことはありません。
本当に自分のやりたいように作ればそれでOK。
ただ、「再生数を伸ばしたい」と思った時には抑えておくべきポイントがいくつかあります。
これは「太鼓の上手さ」「編集の上手さ」「容姿、トークの良さ」以上に大切なことです。
一言で終わらせるのであれば、まずは再生数の取れている動画の内容を徹底的にパクりましょう。
オリジナリティ?そんなもの最初は考えるだけ無駄です。世の中のコンテンツはすべてパクリ要素にオリジナリティを少し足して
完全に新しいものに見せかけているだけです。
さて、核心へ
再生数を取りたいなら「自分のアップしようとしている動画が、どれくらい再生される見込みがあるか」が重要です。
次の2曲のうち、どちらのほうが興味が湧きますか?
「幽玄ノ乱」「ラーメン de Yo‐Men!!」
これでほぼ答えが出ているんですが、とにかく多くの人が興味を持っているコンテンツを取り扱うのが大事。
これをリサーチするためにはYouTubeでどのようなキーワードが検索されやすいかを調べるサイトがあるので
それを活用してみましょう、ある程度やっていると肌感覚で身についてきます。
検索されやすい(興味の持たれやすい)要素を抽出できたら、あとは組み合わせの問題です。
先ほどの「幽玄ノ乱」「ラーメン de Yo‐Men!!」をもとに考えてみましょう
曲名で興味が持たれやすいのは「幽玄ノ乱」の圧勝ですが、「ラーメン de Yo‐Men!!」が勝てる方法も存在します。
タイトルベースで考えてみますね
「幽玄ノ乱 全良」「ラーメン de Yo‐Men!! 発狂しながら踊ってみたww」
どちらのほうをクリックしたいでしょうか。
幽玄ノ乱の全良は確かにすごいが、YouTube上には数々の全良動画がアップされているし、見どころに欠ける(飽和状態)
ラーメン de Yo‐Men!!はマイナーな曲だが、「発狂しながら踊ってみたww」に気になる要素が詰まっている
これを「新曲追加」「解説」「歴史」「友達にやらせてみた」「楽器で弾いてみた」「ネタバチで演奏してみた」など
複数の要素で独自のコンテンツを作ってみるのが、再生数獲得の近道だと考えています。
まだまだ奥が深いので、これは気が向いたらさらに深堀りしてみようと思います。
【編集に関してその①】
これは自分自身も本当に苦労しました。
ここでも圧縮してお話ししますが、編集に関しては大きく2つの壁があります。
まず1つ目が「技術的な壁」です。
編集ソフトをインストールして、ローカルに動画素材をまとめて、効果音やBGMをインストールして…
いざソフトを立ち上げたら、タイムライン?レイヤー?エンコード?うわぁぁぁぁぁぁ…!!!
これでもぶち当たる壁の1/20くらいで、編集って1から始めるとかなり複雑で骨の折れる場面が続きます。
ただ、これをクリアして1本動画を上げることができれば、そのあとはかなり楽になってきます。
今はAIも発達していて、わからないことを聞けばそれなりの精度で回答を出してくれたりもするので
修行僧になったつもりで1歩ずつ着実に進めていくことをおすすめします。ガチでこの段階はファイトとしか言いようがない。
2つ目が「精神的な壁」です。
あなたは妄想しているはず
これで俺もYouTuberで、じっくり仕上げた1本目の動画は最高なものになるぞ…これで市場にインパクトを…
出来上がった動画と先発のYouTuberの動画を見比べてみてください。
顔から火が出るほど、自分の作った動画の情けなさに気付くはず。
え、おまけにこれを世に公開するわけ?と考えるとドカ鬱になるでしょう。
けどこれだけは忘れないで、今イケイケのYouTuberは「100000000%」あなたと同じ思いをしてきました。
断言しますが、これを乗り越えたあなたはYouTuberとしても、人間的にも数段階強くなっています。
だから諦めないで、積極的に恥をかきに突っ込みにいきましょう。
俺が世界を変えるんだ、くらいの気合いでいけ。冷笑を恐れるな。伸びたらお前がそいつらを笑ってやれ。
【編集に関して②】
太鼓の達人が上手くなってくると、初見の譜面でもある程度対応できますよね。
譜面を認識した瞬間に「あ、これは◯分音符だ」「曲の速さは◯◯(曲名)と同じくらいだな」「あの譜面にあったフレーズと同じだ」など
編集もそれと同じで、特定の要素をそれぞれトレーニングして組み合わせることで編集全体のクオリティが決定します。
代表的なものを3つ上げます。
・カット編集
・音量調整
・テロップ編集
『カット編集に関して』
太鼓の達人のトーク動画(teamRNHとか)を見てみてください。
違和感なく進む会話のテンポになっていると思います。
これは収録時からこの状態なのではなく、人間の会話で発生する「沈黙」や「うーん…あの…」といったフィラーを
カットして上手に繋いでいるため、テンポの良い会話に聞こえるわけです。
ここのカットの箇所やつなぎ目が雑になっていると、視聴者からすれば違和感のある動画になってしまうので
他の動画への離脱が起きたり、わかりずらい動画になってしまいます。
『音量調整に関して』
大事なことは1点だけ
「効果音やBGMはデカくしすぎるな」
以上です。BGMは会話の音量の1/10程度、効果音は1/5程度を意識してください。
ゲーセンでドンドコした映像にBGMや効果音をつける場合も
必ず打音やSE、音楽より小さい音量設定にするようにしましょう。
『テロップ編集』
練習量が必要な項目になります。
なんとなく、「安っぽいテロップ」ってあると思うんですね。
これはフォントの選び方と、文字色と縁取りの設定がガタガタだと起こる現象で
見やすく違和感のないテロップに仕上げるためには先人YouTuberのテロップを再現するところから始めましょう。
設定方法がわからない場合には、スクショを撮ってAIに画像を送り「このテロップの再現方法を数値設定含めて詳しく教えて」と投げてあげると
それなりのクオリティのものが出来上がるので、あとは自分の納得いくように微調整しましょう。
【最後に】
そろそろ書き殴るのも疲れてきたので、ここらで終了にしたいと思います。
これでも全体の1/10に満たないくらい、YouTubeは奥が深く面白いので
機会があれば個別の項目に対してさらに深掘りする記事も書いてみようかなと思っています。
MinamitoriチャンネルおよびMinamitoriバチ工房を
今後ともよろしくお願いいたします<m(__)m>
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